ビックパレットふくしま(福島県郡山市)において11月29日(金)、30日(土)の2日間にわたり開催されましたロボット航空宇宙フェスタふくしま2024に出展いたしました。
本展示会では、【調査・点検用水上スライダー Hy-CaT narrow 】、【 Hy-CaT軽量モデル 】及び【水中ドローン用採水装置】の展示、水中三次元測量の取り組みや水中・水上ドローンによる点検事例のパネル紹介をおこないました。
この他に「水域ロボットとフォトグラメトリ技術によるインフラ点検診断」についてプレゼンをおこないました。
来場いただきました皆様にこの場を借りて、御礼申し上げます。
出展ブースの様子
■ 水上スライダー「Hy-CaT」シリーズ
「Hy-CaT」は、調査・点検に特化した水上スライダー(無人艇)です。低重心・扁平構造で安定性が高く、小回りが利くため桟橋桁下などの狭隘箇所の点検に適しています。
安定性を活かし、魚群探知機を搭載した海底面調査への活用も可能です。
【Hy-CaT narrow】
今回展示した機体はHy-CaTのナローモデルで、水槽内部などの調査・点検に適応させたモデルです。
全幅を430mmにすることで、600mm径の人孔でも使用が可能です。
本モデルは、会津若松市で実施した配水池点検実証実験でも使用しました。
【Hy-CaT軽量モデル】(軽CaT)
Hy-CaTの特徴のひとつである砲弾型エアチューブフロートを、軽量のフロートに置き換えたHy-CaT軽量モデルです。
今回はLOWRANCE製の魚群探知機を搭載し、水槽内の堆積量調査を実施した機材を展示しました。
■ 「水中ドローン採水装置」
水中ドローンで採水をしたいというニーズに応え、二種類の水中ドローンの採水装置を開発しました。開発した採水装置は水中ドローンに搭載されるクローアームの開閉機構を活用したもので、多くの水中ドローンに搭載が可能です。
また、当社の環境コンサルタントとしてのノウハウや水中ドローンの運用実績を反映し、現場での運用が容易でありつつ、水質検査に資する採水が可能な装置です。
【大容量型】
湖沼や海域の水質調査で用いられるバンドーン採水器を参考にして開発した水中ドローン用の採水装置です。
取扱いが簡単なほか、容器への移し替えが一人で出来ることが強みです。
採水容量は1,000mLです。
■ 水中三次元測量の取り組み
水中3Dスキャナは、水中で物体をスキャンしてその形状を三次元データ化するための装置です。海底や水槽内の構造物、船舶の船底や海中の遺物など、様々な水中物体の調査や解析に利用されます。
当社がこれまで運用していたペンシルビームソナーでは、断面形状の確認しか出来ませんでしたが、水中3Dスキャナでは点群での三次元データの取得が可能になりました。
【特徴】
・水中3DスキャナをROVに搭載することで、より深い場所、より遠い場所、より広い範囲での水中三次元測量が可能
・潜水士の助けを借りず計測を実施
【ROV】ECA H300V
【水中3Dスキャナ】Teledyne BlueView社製BV5000
【サイズ】L940mm✕H620~1000mm✕W680mm(パイプガード含む)
【重 量】110kg
■ 「水域ロボットとフォトグラメトリ技術によるインフラ点検診断」
調査・点検用水上スライダーHy-CaTと水中ドローンによる撮影映像を元に、フォトグラメトリ技術を活用してインフラ構造物の点検診断をおこなった事例を紹介しました。
桟橋桁下点検の事例や会津若松市で実施した配水池点検実証実験の取り組みなどを紹介しています。
プレゼンテーションの様子
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