2025年2月5日に開催された港湾及び海洋土木技術者のためのROV等水中機器類技術講習会の出展レポートをお伝えします。
実地講習の様子
■ 水上スライダー「Hy-CaT」シリーズ
「Hy-CaT」は、調査・点検に特化した水上スライダー(無人艇)です。低重心・扁平構造で安定性が高く、小回りが利くため桟橋桁下などの狭隘箇所の点検に適しています。
安定性を活かし、魚群探知機を搭載した海底面調査への活用も可能です。
【Hy-CaT:桁下点検ユニット 】
カメラとストロボを搭載しており、暗所でも安定した撮影が可能です。当社では撮影したデータをもとに、フォトグラメトリを作成するなど劣化診断等に役立てております。
桁下点検ユニットは、展示用機器として出展し、多くの講習会参加者の皆様からご興味の声や質問などお声がけをいただきました。
【Hy-CaT:魚群探知機・水深計搭載ユニット】
講習会に参加した皆様に操縦体験をしていただきました!
桟橋下を点検するという想定で操縦体験を行いました。実地講習の後半は、うねりと非常に強い風により、港でも白波が立つほど海象状況が悪化してしまいましたが、転覆や流されてしまうということなく操縦できました!
左の写真は、Hy-CaTのコントロールユニットです。
魚群探知機と水深計の映像をタブレットにブロードキャストし、サイドスキャンソナーと水深計を見ながら体験いただきました。
当日は海に濁りがありましたが、サイドスキャンソナーによって消波ケーソンなど、海中の様子も鮮明に映り操縦体験の質がより上がったと感じています!
■ 「水中ドローン採水装置」
水中ドローンで採水をしたいというニーズに応え、二種類の水中ドローンの採水装置を開発しました。開発した採水装置は水中ドローンに搭載されるクローアームの開閉機構を活用したもので、多くの水中ドローンに搭載が可能です。
また、当社の環境コンサルタントとしてのノウハウや水中ドローンの運用実績を反映し、現場での運用が容易でありつつ、水質検査に資する採水が可能な装置です。
【大容量型】
湖沼や海域の水質調査で用いられるバンドーン採水器を参考にして開発した水中ドローン用の採水装置です。
取扱いが簡単なほか、容器への移し替えが一人で出来ることが強みです。
採水容量は1,000mLです。
今回の講習会では、Hy-CaT2台の他、水中ドローンやその他機材をワンボックスカー1台にて運搬を行いました。
浮体は空気にて膨らましているため、分解すると宅配便での発送も可能です。
また、海での揚げ降ろしは、男性3名にて行いました。
(揚げ降ろし2名、操縦1名)
こういった、現場における運搬の楽さや手軽さもHy-CaT
の特徴と言えます!
■ 「水域ロボットとフォトグラメトリ技術によるインフラ点検診断」
調査・点検用水上スライダーHy-CaTと水中ドローンによる撮影映像を元に、フォトグラメトリ技術を活用してインフラ構造物の点検診断をおこなった事例を紹介しました。
桟橋桁下点検の事例や会津若松市で実施した配水池点検実証実験の取り組みなどを紹介しています。
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