ニーズに応える水上のマルチツール、それが「Hy-CaT」
~点検、測深、探査、撮影─すべてをひとつで~
「Hy-CaT」は、桁下や狭隘部の点検に適した、安定性の高い無人水上艇(USV)です。
複雑な操作や大掛かりな準備を必要とせず、コンパクトな設計で扱いやすく、現場での迅速な点検を実現します。
魚群探知機などを搭載することで、海底面調査や測深などへの応用も可能となり、
点検から調査まで、現場条件に応じた柔軟な運用が実現できます。
点検用水上スライダー
「Hy-CaT(桁下点検モデル)」
桟橋桁下など、ドローンやROVでは入りづらい狭隘空間に対応したモデルです。
桟橋桁下点検用ユニット(カメラ+ストロボ)を搭載し、扁平構造の船体によって波の影響を抑えながら高精度な撮影が可能。
点検用水上スライダー
「Hy-CaT(魚群探知機搭載モデル)」
LOWRANCE製魚群探知機を搭載し、市販アプリで簡単に測深データの抽出・加工が可能なため、迅速な水底把握に有効です。また、GNSSの搭載も可能で、位置情報付きのデータ収集やマッピングにも対応できます。
「Hy-CaT narrow」
今回展示した機体はHy-CaTのナローモデルで、水槽内部などの調査・点検に適応させたモデルです。
全幅を430mmにすることで、600mm径の人孔でも使用が可能です。
本モデルは、会津若松市で実施した配水池点検実証実験でも使用しました。
非GNSS環境対応スライダー
「Hy-CaT NT」(試作機)
GNSSが使用できないトンネルや桁下などでも安定した航行を可能にした次世代モデルです。
Hy-CaTをベースにした双胴・扁平構造の船体により、狭隘空間での安定撮影に対応。
配水池などの点検用途を想定し、水道資機材の溶出基準にも適合しています。
水上スライダーHy-CaTの活用事例
~現場の課題に応じて進化する、小型水上プラットフォームの実践例~
水上スライダー「Hy-CaT」の最新活用事例と、それに関連する技術情報を公開しました。
“機動力”と“可視化技術”を組み合わせた現場対応力について、ぜひご覧ください。
事例① 災害対応×水上ロボティクス
「Hy-CaT」にシングルビームソナーおよびサイドスキャンソナーを搭載し、災害時を想定した測深・海底調査を実施。
その場で測深図を作成することで即応性の高い運用が評価され、さらに沈下構造物の可視化も確認されました。
事例② 魚群探知機を活用した簡易測深・海底面調査
「Hy-CaT」とセンサ類を組み合わせて簡易測深・海底面調査を実施し、取得した測深データ
をもとに水路内の堆積土量を算出した事例をご紹介しています。
日常点検や維持管理においても有効な運用例です。
事例③ インフラ設備の劣化診断
桁下や橋脚躯体、配水池など、様々なインフラ設備の老朽化が昨今話題になっております。
Hy-CaTを使用し撮影したデータをもとに、変状展開図の作成、オルソフォトグラメトリを作成し、劣化診断を行うことができました。
ご興味がございましたら、お気軽にお問合せください。